第112回 薬剤師国家試験 対策
生物
徹底攻略ガイド
第111回薬剤師国家試験の傾向とメディセレ自己採点システムの結果をもとに、今後の試験で高得点を狙うための戦略をまとめました
第111回薬剤師国家試験 生物 平均点(自己採点システムより)
📋
必須問題
生物(5問)
3.9点
★
📖
一般・理論
生物(10問)
5.9点
★★
🏥
一般・実践
生物のみ(5問)
2.2点
★★★
【難易度】
★ 易
★★ 普通
★★★ 難
必須問題は例年より易しく、過去問に類似した内容(問13「1次リンパ器官」・問14「真菌の細胞膜成分」・問15「ゲノム」)は多くの受験生が正答できたと思われます。問11「前立腺の位置(イラスト問題)」は2年ぶりの出題。一方、問12「ペントースリン酸経路」は10年ぶりの出題で、酵素・補酵素ではなく基質を問う形式だったため、やや得点しにくい問題でした。
理論問題は全体的に解きやすく、問112「血圧調節」・問113「血糖値の変動」・問120「細胞内情報伝達」など薬理・病態との関連が強い内容が出題されました。実験問題は2題(問114・115)でしたが、グラフを正確に読み取れれば十分に正答できる内容でした。近年続いていた他科目との連問は今回はありませんでした。
⚠️ 実践問題は★★★(難)——人体構造の深い理解が必要に
問216「気管支」・問218「目」では過去に出題がなかった細かい知識が問われました。問220では薬の作用点に関する単糖誘導体の構造、問224「T細胞」ではノーベル賞で注目された制御性T細胞についての出題もあり、今後さらに詳しい内容が問われる可能性があります。
1
過去問ベースが中心だが「丸暗記」では通用しない過去問と同様の内容が出題される一方、選択肢に新出題の内容が混じったり問題形式が変わったりするケースが増加。内容を正確に理解していないと得点が難しい。
2
薬理・病態との連携が強い問題が増加血圧調節・血糖値・細胞内情報伝達など、薬理や病態・薬物治療と直結する内容が複数出題。生物単独の暗記ではなく、他科目との繋がりを意識した学習が得点に直結する。
3
人体の構造(機能形態学)の深掘りが必要実践問題では気管支・目など過去未出題の細かい知識が問われました。従来よりも深い人体の構造の理解が求められており、機能形態学の学習に力を入れる必要があります。
①
機能形態学は早めに着手する薬理・病態とのつながりが深く、暗記内容の多い機能形態学は早期から取り組む。各臓器・組織の構造と機能をセットで覚え、薬理の学習と並行して進めると効果的。
②
過去問は「理解」して「説明できる」レベルまで仕上げる丸暗記では新出題の選択肢や問われ方の変化に対応できない。「なぜそうなるか」を説明できるレベルまで理解を深めることで、応用問題にも対応できる力がつく。
③
薬理・病態の学習と生物を連動させる血圧調節・血糖値・細胞内情報伝達・免疫など、薬理や病態・薬物治療を勉強する際に関連する生物の内容を一緒に確認する習慣をつける。科目をまたいだ横断的な理解が得点アップに繋がる。
④
制御性T細胞など最新トピックスも押さえるノーベル賞や最新の医療トピックスが出題に反映されることがある。免疫・遺伝子関連などの最新内容については、教科書の基礎知識を土台にしながら周辺知識まで広げておく。
⚠️ 古い過去問の内容も要注意
問12「ペントースリン酸経路」は10年ぶりの出題でした。直近の過去問だけでなく、年代を絞らず幅広く演習しておくことが安全策です。
生物は物理・化学と同様に、他科目より早めに着手する受験生が多い科目です。特に機能形態学は薬理・病態との繋がりが深いため、早期に学習を始めることで他科目の理解も同時に深まります。
4〜6月
機能形態学・生化学を中心に学習する。参考書で理解したらすぐ過去問を解き、知識の使い方を身に付ける。薬理の基礎と並行して進めると効率的。
6〜8月
免疫・遺伝子・細胞内情報伝達など、薬理や病態と繋がりが深い内容を学習する。各テーマを生物単独で覚えるのではなく、他科目との繋がりを意識して整理する。
9月以降
他科目の学習が中心になる時期。生物は忘れない程度に定期的な問題演習を続け、薬理・病態を学ぶ際に関連する生物の内容を都度確認する習慣を維持する。
直前期
頻出テーマの最終確認と弱点の解消。受験した模擬試験を見直して、過去問プラスアルファの知識や最新トピックスも再確認しておく。
# 早期着手
# 機能形態学
# 薬理・病態との連動
# 理解→即演習のサイクル
# 最新トピックスの把握
🚀 今すぐやってみよう
① 機能形態学の1つの臓器(例:心臓)を選び、構造・機能・関連する薬理を紙にまとめてみる
② 過去問を1題解き、「なぜその答えか」を声に出して説明してみる
③ 薬理・病態の参考書を開き、関連する生物の内容(例:受容体の細胞内情報伝達)を一緒に確認してみる
生物は薬理・病態と深く繋がっている科目です。早めに着手して横断的な理解を積み上げることが、第112回での得点アップへの近道です!