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薬学部におけるCBT試験とは?出題範囲や効果的な対策を解説
6年制の薬学部または薬科大学の4年次には、「CBT試験」が行われます。CBT試験は、5年次に行われる実務実習に参加するための非常に重要な試験であり、不安に感じる学生も少なくないでしょう。本記事では、CBT試験の概要と具体的な対策について解説します。こ…

AHA/ACC高血圧新ガイドラインが示す「早期介入」と「目標の厳格化」
米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)は、成人の高血圧(BP)に関する新しいガイドラインをこの8月に発表しました。この改訂は、最新のエビデンスを組み込み、高血圧管理の標準を、「より早期の治療(Earlier Treatment)」と「より厳格なBPコントロ…

薬学部で効果的な勉強法は?進級できる人の特徴もあわせて解説
薬学部は6年間にわたる長期の学習が求められ、学年ごとに習得すべき知識やスキルも異なります。そのため、学年に合った勉強法を実践することが大切です。しかし、どのような方法で勉強すれば良いのかわからず、悩まれる方もいるでしょう。この記事では、薬学…
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糖尿病予防プログラム(DPP)の未来—AI介入の登場と薬局の役割—
世の中、AIが社会や人の役割を変えようとしています。これは医療においても同じことが言えます。JAMAに興味深い論文が掲載されました。糖尿病予防プログラムは、人が指導してもAIが管理しても同じ結果が得られる、というものです。本論文は、米国の成人の約38%が罹患している前糖尿病に対する、エビデンスに基づいた標準的な予防策である糖尿病予防プログラム(DPP)が、プログラムの利用制限や低い参加率という重大な実施上の課題を抱えている点を取り上げています。この問題を解決するため、研究の興味(目的)人…
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脳卒中後の抗血小板薬追加で出血リスクは2倍〜抗凝固薬単独療法が出血リスクを抑制する可能性を示す日本のRCT〜
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薬学部におけるCBT試験とは?出題範囲や効果的な対策を解説
6年制の薬学部または薬科大学の4年次には、「CBT試験」が行われます。CBT試験は、5年次に行われる実務実習に参加するための非常に重要な試験であり、不安に感じる学生も少なくないでしょう。本記事では、CBT試験の概要と具体的な対策について解説します。これからCBT試験を控えている学生の方は、ぜひ参考にしてみてください。 この記事を読むための時間:3分 薬学部の共用試験「CBT」とは 薬学部における「CBT」は、薬学共用試験の1つとして位置付けられています。薬学共用試験は全国の薬科大学・薬学部が共通で利用する評価試験のことで、大学間の格差をなくして薬学生のレベルを一定水準に保つために行われるものです。薬学共用試験には「CBT」のほかに「OSCE」という客観的臨床能力試験もあります。ここでは、CBT試験について以下の4つの観点から詳しく解説します。 CBT試験の概要 CBT試験の目的 CBT試験の出題範囲 CBT試験の合格率と難易度 CBT試験の概要 薬学部で行われるCBT(Computer Based Testing)は、薬学の基礎知識を評価するためのコンピューター形式の試験です。大学ごとのスケジュールに合わせて試験日が設定され、大学のPCを…

薬学部で効果的な勉強法は?進級できる人の特徴もあわせて解説
薬学部は6年間にわたる長期の学習が求められ、学年ごとに習得すべき知識やスキルも異なります。そのため、学年に合った勉強法を実践することが大切です。しかし、どのような方法で勉強すれば良いのかわからず、悩まれる方もいるでしょう。この記事では、薬学部で効果的な勉強法について解説します。進級できる人の特徴もあわせて紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。 この記事を読むための時間:3分 【学年別】薬学部で効果的な勉強法 ここからは、以下の学年別に薬学部で効果的な勉強法を解説します。 1年生 2年生 3年生 4年生 5年生 6年生 1年生 薬学部1年生では、薬理や病態生理よりも生物学・化学などの基礎科目を学びます。この時期に理解重視の勉強習慣を身につけ、授業は欠席せず復習をその日に行いましょう。定期試験対策は範囲公開時から計画的に進め、過去問分析も忘れずに行うことが進級の鍵です。 2年生 2年生では免疫学・微生物学・薬理学などの専門科目が始まり、1年生での基礎が理解の鍵となります。暗記だけに頼らず「理解して覚える」勉強を継続し、薬理学は語呂なども活用しましょう。授業出席と定期試験対…

薬学部における「OSCE」とは?試験内容や効果的な対策方法を紹介
薬学部の学生にとって「OSCE(客観的臨床能力試験)」は避けては通れない大切な試験です。5年次には実務実習が行われますが、OSCEに合格していないと実習に進めません。本記事では、OSCEの試験内容や対策方法について詳しく紹介します。これからOSCEを控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。 この記事を読むための時間:3分 薬学部の「OSCE」とは 薬学部の「OSCE(Objective Structured Clinical Examination)」は、4年次の12月~1月頃に行われる薬学共用試験の1つです。単なる知識を問う試験ではなく、薬剤師として必要な態度や技能を確認するための実技試験であり、5年次に行われる実務実習に進むために必須とされています。ここでは、以下の4つの観点からOSCEについて詳しく解説します。 試験の目的 課題項目 出題方式 評価制度 試験の目的 OSCEの目的は、薬剤師として必要な技能・態度・コミュニケーション能力が備わっているかを確認することです。5年次の実務実習では、病院や薬局で実際に患者と接しながら学びますが、本来は薬剤師の資格を持っていない学生は調剤行為を行えません。そのため、実習に参加する前に、知識と態度、…
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AHA/ACC高血圧新ガイドラインが示す「早期介入」と「目標の厳格化」
米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)は、成人の高血圧(BP)に関する新しいガイドラインをこの8月に発表しました。この改訂は、最新のエビデンスを組み込み、高血圧管理の標準を、「より早期の治療(Earlier Treatment)」と「より厳格なBPコントロール(Tighter Control)」へと明確にシフトさせるものです。ガイドラインの共著者であるカーン医師は、心臓、脳、腎臓の健康を考慮すると、「より低い血圧がより良いという非常に強力な証拠がある」ため、「血圧治療をより早く開始し、より低い目標を目指す」べきだと述べています。高血圧の定義(正常、高値、ステージ1、ステージ2)や推奨される第一選択薬は2017年のガイドラインから変更されていませんが、治療目標値や介入戦略には、患者ケアを変える可能性のある重要な更新が含まれています。日本の薬剤師として、この国際的な潮流を理解し、患者様への服薬指導や生活習慣指導、また医師への情報提供において、これらの最新の知見をどのように活用すべきかを探ります。JAMA Medical Newshttps://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2841006 1.目標値の厳格化と「Treat Earlier」戦略の拡大 新しい…

糖尿病予防プログラム(DPP)の未来—AI介入の登場と薬局の役割—
世の中、AIが社会や人の役割を変えようとしています。これは医療においても同じことが言えます。JAMAに興味深い論文が掲載されました。糖尿病予防プログラムは、人が指導してもAIが管理しても同じ結果が得られる、というものです。本論文は、米国の成人の約38%が罹患している前糖尿病に対する、エビデンスに基づいた標準的な予防策である糖尿病予防プログラム(DPP)が、プログラムの利用制限や低い参加率という重大な実施上の課題を抱えている点を取り上げています。この問題を解決するため、研究の興味(目的)人間コーチ主導のDPPと比較して、体重減少、HbA1c改善、身体活動といった複合的な健康アウトカムを達成する上で非劣性であるかどうかを検証することです。本研究は、AI主導型DPPが人間の介入なしに有効性を維持できるか、そしてその拡張性(スケーラビリティ)実行可能な代替手段となり得るかを評価する点で重要です。JAMA Original Investigationhttps://jamanetwork.com/journals/jama/fullarticle/2840703 1.前糖尿病の蔓延と従来のDPPが抱える「アクセスの壁」 前糖尿病(prediabetes)は、現在、米国の成人のおよそ38%に影響を与えており、その有病…

【国試対策】睡眠とカフェインを制して合格へ!今日からできるパフォーマンス最大化術
こんにちは。メディセレ代表の児島惠美子です。 国家試験を目前に控え、プレッシャーや焦りから「なかなか寝付けない」「しっかり休めていない」と感じている方はいませんか? 皆さんが質の高い学習を継続し、万全の体調で本番に臨むためのヒントをお届けしたいと考え、私自身がオルソスリープアカデミーの矢野先生による「睡眠健康プログラム」を受講しました。 多くのアスリートや著名人も実践しているというこのプログラムから、今回は特に国家試験を控えた皆さんに役立つ「睡眠の質を高める方法」と「集中力を維持するカフェイン術」についてご紹介します。 なぜ「ただ寝る」だけではダメなのか?良質な睡眠がもたらす3つの効果 「寝る子は育つ」ということわざは、睡眠中に成長ホルモンが分泌されることから来ています。しかし、睡眠の効果はそれだけではありません。 特に受験生にとって重要な3つの働きをご紹介します。 嫌な記憶の消去 皆さんも、嫌なことがあった日に「もう寝て忘れよう!」と思った経験はありませんか?実はこれには科学的な根拠があり、深い睡眠の段階で脳は嫌な記憶を整理・消去する働きをしています。メンタルが不安定に…
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「後悔しない薬局人生の終わらせ方」〜騙されない事業承継の進め方〜
「長年守ってきたこの薬局を、そろそろ誰かに…」「でも、何から始めればいいのか分からない…」 薬局経営者の皆さま、このような悩みを抱えていませんか? 本日は、皆さまが「後悔しない選択」をするための具体的な方法と、絶対に避けるべき落とし穴についてお話しします。 なぜ今、事業承継を真剣に考えるべきなのか? 「うちの薬局はまだ大丈夫」そう思っている間にも薬局業界は静かに、しかし確実に変化しています。 報酬の微減傾向: 処方箋1枚あたりの調剤報酬は、少しずつですが確実に厳しくなっています。 薬剤師不足と人件費の高騰: 特に地方では薬剤師の採用が難しく、人件費が経営を圧迫しています。 「一人薬剤師体制」では、いざ売却しようとしても「リスクが高い」と判断され、買い手がつかないケースも少なくありません。 国の政策転換: 国は「門前薬局」から「かかりつけ薬局」への転換を強力に推進しています。 電子処方箋への対応 、地域連携薬局などの認定取得 には、新たな設備投資や専門性の強化が不可欠です。 大手資本の台頭: 人材とシステムを持つ大手チェーンが、積極的に地域の薬局を買収しています。 薬局に限ったこと…

薬局M&Aにおける「のれん代」の考え方とは?適正価格の算出法
薬局のM&A(事業承継)をご検討中の経営者様から、「自分の薬局の価値は、一体いくらになるのだろうか?」というご相談をいただきます。特に、M&Aの価格交渉において最も重要かつ曖昧になりがちなのが「のれん代(営業権)」です。(※取引実務では、買収価格から時価純資産(識別可能な無形資産を含む)を差し引いた残余として捉える“営業権(のれん相当)”が用いられます。会計上はのれんとして認識し、J-GAAPでは耐用年数(上限20年)で定額償却、税務上は事業譲渡等で生じたのれんを「資産調整勘定」として5年償却といった取扱いの違いがありますが、細かい話ですので、以下の記事では、平たく、のれん代としてお話しします。) 帳簿上の数字だけでは決して見えてこない、薬局が持つ「真の価値」。これを適正に評価できなければ、安く買い叩かれてしまったり、逆に高値で掴んでしまったりと、後悔の残るM&Aになりかねません。 この記事では、薬局M&Aにおける「のれん代」の基本的な考え方から、後悔しないために不可欠な「適正価格を見極めるための調査(デューデリジェンス)」について、私独自の視点を交えながら解説します。 そもそも「のれ…

日本の薬局が海外資本に狙われる!「神薬」目当ての買収と横行する違法行為の実態
最近、街の薬局が外国人経営者に変わっていることがあることにお気づきでしょうか?単なるビジネスの国際化と見ることもできますが、その裏では日本の医療制度の根幹を揺るがしかねない深刻なトラブルが多発しています。今回は、在日外国人による日本の薬局買収の背景と、実際に起きている問題について深掘りします。 なぜ日本の薬局が買収されるのか?背景にある3つの理由 日本の薬局が外国人にとって魅力的な投資対象となっているのには、いくつかの理由があります。 1. 日本の医薬品「神薬」への絶大な人気 例えば、中国では、日本の市販薬が「神薬」と呼ばれ、その品質の高さから絶大な人気を誇っています。特に、パブロン、イブ(EVE)、ロキソニン、サロンパス、ツムラの漢方シリーズなどは非常に人気が高い商品です。中国のSNSでは「日本に行ったら購入すべき神薬」といったリストが拡散され、多くの観光客がドラッグストアに殺到する事態となっています。これらは何も中国に限った話ではありません。この高い需要が、薬局ビジネスそのものへの関心につながっています。実際、私の元にも、「薬局を買いたい」「日本の医薬品を海外に輸出するにはどういっ…
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