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薬局M&Aにおける「のれん代」の考え方とは?適正価格の算出法
薬局のM&A(事業承継)をご検討中の経営者様から、「自分の薬局の価値は、一体いくらになるのだろうか?」というご相談をいただきます。特に、M&Aの価格交渉において最も重要かつ曖昧になりがちなのが「のれん代(営業権)」です。(※取引実務では、…
日本の薬局が海外資本に狙われる!「神薬」目当ての買収と横行する違法行為の実態
最近、街の薬局が外国人経営者に変わっていることがあることにお気づきでしょうか?単なるビジネスの国際化と見ることもできますが、その裏では日本の医療制度の根幹を揺るがしかねない深刻なトラブルが多発しています。今回は、在日外国人による日本の薬局…
「漢方専門」の薬剤師がいる?隣国・韓国の薬剤師事情、日本とこんなに違う5つの驚き
日本と韓国は、地理的には近い隣国ですが、医療制度、特に「薬剤師」のあり方には驚くほど大きな違いがあります。普段あまり知る機会のない、韓国の薬剤師事情。そこには、私たちの常識を覆すような独自の制度や文化が存在します。 この記事では、韓国に…
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日本の薬局が海外資本に狙われる!「神薬」目当ての買収と横行する違法行為の実態
最近、街の薬局が外国人経営者に変わっていることがあることにお気づきでしょうか?単なるビジネスの国際化と見ることもできますが、その裏では日本の医療制度の根幹を揺るがしかねない深刻なトラブルが多発しています。今回は、在日外国人による日本の薬局買収の背景と、実際に起きている問題について深掘りします。 なぜ日本の薬局が買収されるのか?背景にある3つの理由 日本の薬局が外国人にとって魅力的な投資対象となっているのには、いくつかの理由があります。 1. 日本の医薬品「神薬」への絶大な人気 例えば、中国では、日本の市販薬が「神薬」と呼ばれ、その品質の高さから絶大な人気を誇っています。特に、パブロン、イブ(EVE)、ロキソニン、サロンパス、ツムラの漢方シリーズなどは非常に人気が高い商品です。中国のSNSでは「日本に行ったら購入すべき神薬」といったリストが拡散され、多くの観光客がドラッグストアに殺到する事態となっています。これらは何も中国に限った話ではありません。この高い需要が、薬局ビジネスそのものへの関心につながっています。実際、私の元にも、「薬局を買いたい」「日本の医薬品を海外に輸出するにはどういっ…
「漢方専門」の薬剤師がいる?隣国・韓国の薬剤師事情、日本とこんなに違う5つの驚き
日本と韓国は、地理的には近い隣国ですが、医療制度、特に「薬剤師」のあり方には驚くほど大きな違いがあります。普段あまり知る機会のない、韓国の薬剤師事情。そこには、私たちの常識を覆すような独自の制度や文化が存在します。 この記事では、韓国における薬剤師の職能を中心に、日本人が特に驚くであろう5つの事実をピックアップし、分かりやすく解説していきます。 ——————————————————————————– 1. 薬剤師とは別に「漢方薬剤師」という国家資格が存在する 最初の驚きは、韓国には薬剤師とは別に「漢方薬剤師」という国家資格が存在することです。 韓国は、西洋医学と漢方医学が明確に区分された「医療二元的体系」を維持しています。この体制のもと、漢方薬の専門家を育成するため、1996年に大学に漢方薬学科が設置され、2000年から「漢方薬剤師」が誕生しました。 法律上、漢方薬剤師は「漢方薬及び漢方薬製剤に関する薬事業務を担当する者」と定義されています。驚くべきは、漢方薬剤師も薬剤師と同様に薬局を開設する権利を持ち、さらに一般用医薬品(西洋薬を含む)の販売も可能であると…
慢性坐骨神経痛の薬物治療:ガバペンチンとプレガバリンの最新エビデンス
慢性坐骨神経痛は、神経の圧迫や炎症によって下肢に放散する痛みを生じ、患者のQOLを大きく損なう疾患です。薬物治療では神経障害性疼痛に用いられる薬剤が中心となり、なかでもガバペンチンとプレガバリンは頻用されています。両薬剤は中枢神経系のカルシウムチャネルα2δサブユニットに結合し、興奮性神経伝達物質の放出を抑制することで鎮痛効果を示します。今回は、この2剤を直接比較した研究を取り上げます。紹介するのは、2019年に JAMA Neurology 誌に掲載された、慢性坐骨神経痛患者を対象とするランダム化二重盲検クロスオーバー試験です。Effect of Gabapentin vs Pregabalin on Pain Intensity in Adults with Chronic Sciatica: A Randomized Clinical TrialJAMA Neurol. 2019 Jan 1;76(1):28-34.doi: 10.1001/jamaneurol.2018.3077.※画像は同論文からの引用です 日本における両薬剤の承認状況と臨床的示唆 日本の薬剤師にとって特に重要なのは、ガバペンチンとプレガバリンの国内における承認効能・効果と保険適用状況の差異です。プレガバリン(リリカ®)は、神経障害性疼痛(末梢性、中枢性を含む)および線維筋痛症に対して正式に承認され、保険適…
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薬局M&Aにおける「のれん代」の考え方とは?適正価格の算出法
薬局のM&A(事業承継)をご検討中の経営者様から、「自分の薬局の価値は、一体いくらになるのだろうか?」というご相談をいただきます。特に、M&Aの価格交渉において最も重要かつ曖昧になりがちなのが「のれん代(営業権)」です。(※取引実務では、買収価格から時価純資産(識別可能な無形資産を含む)を差し引いた残余として捉える“営業権(のれん相当)”が用いられます。会計上はのれんとして認識し、J-GAAPでは耐用年数(上限20年)で定額償却、税務上は事業譲渡等で生じたのれんを「資産調整勘定」として5年償却といった取扱いの違いがありますが、細かい話ですので、以下の記事では、平たく、のれん代としてお話しします。) 帳簿上の数字だけでは決して見えてこない、薬局が持つ「真の価値」。これを適正に評価できなければ、安く買い叩かれてしまったり、逆に高値で掴んでしまったりと、後悔の残るM&Aになりかねません。 この記事では、薬局M&Aにおける「のれん代」の基本的な考え方から、後悔しないために不可欠な「適正価格を見極めるための調査(デューデリジェンス)」について、私独自の視点を交えながら解説します。 そもそも「のれ…
日本の薬局が海外資本に狙われる!「神薬」目当ての買収と横行する違法行為の実態
最近、街の薬局が外国人経営者に変わっていることがあることにお気づきでしょうか?単なるビジネスの国際化と見ることもできますが、その裏では日本の医療制度の根幹を揺るがしかねない深刻なトラブルが多発しています。今回は、在日外国人による日本の薬局買収の背景と、実際に起きている問題について深掘りします。 なぜ日本の薬局が買収されるのか?背景にある3つの理由 日本の薬局が外国人にとって魅力的な投資対象となっているのには、いくつかの理由があります。 1. 日本の医薬品「神薬」への絶大な人気 例えば、中国では、日本の市販薬が「神薬」と呼ばれ、その品質の高さから絶大な人気を誇っています。特に、パブロン、イブ(EVE)、ロキソニン、サロンパス、ツムラの漢方シリーズなどは非常に人気が高い商品です。中国のSNSでは「日本に行ったら購入すべき神薬」といったリストが拡散され、多くの観光客がドラッグストアに殺到する事態となっています。これらは何も中国に限った話ではありません。この高い需要が、薬局ビジネスそのものへの関心につながっています。実際、私の元にも、「薬局を買いたい」「日本の医薬品を海外に輸出するにはどういっ…
行政書士に聞く薬局開業支援で押さえる資金計画と許認可のポイント
薬局の開業を目指す経営者にとって、資金計画と許認可の取得は事業を支える両輪です。本記事では、薬局開業に必要な資金の内訳と調達の流れを分かりやすく整理し、初期費用と運転資金の算出方法から、金融機関に評価される事業計画書の作成ポイントまで具体的に解説します。さらに、薬局開設に必須の許認可一覧や申請のタイミングも網羅し、実務的な手順を紹介。許認可の専門家である行政書士の視点から、立地選定や医師連携、競合対策といった現場の課題を想定したリスク管理のチェックリストも提示します。この記事を読むことで、資金調達と許認可の準備を効率的に進める具体的な行動計画がわかり、持続可能な薬局経営の実現に一歩近づけるでしょう。 行政書士に聞く薬局開業の全体像と資金計画の基礎 薬局開業は、単なる設備投資や人員確保だけでは完結しません。医療機関や地域社会との連携、法規制に基づく許認可の取得、そして長期的な資金回収計画を含む総合的な取り組みです。行政書士の視点を加えると、法的な要件を遵守することが資金計画の大前提となり、事業計画と金融機関の評価ポイントを一体的に整えることが成功の鍵となります。本章では、資金計画の…
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