第112回 薬剤師国家試験 対策
薬理徹底攻略ガイド
第111回薬剤師国家試験の傾向とメディセレ自己採点システムの結果をもとに、今後の試験で高得点を狙うための戦略をまとめました
第111回薬剤師国家試験 薬理 平均点 (自己採点システムより)
📋
必須問題
薬理(15問)
13.7点
★
📖
一般・理論
薬理(15問)
11.9点
★
🏥
一般・実践
薬理のみ(10問)
7.9点
★
【難易度】
★ 易
★★ 普通
★★★ 難
✅ 薬理は全区分★(易)——合格の得点源
必須・理論・実践の全区分で難易度★(易)と、国試の中でも特に得点しやすい科目です。過去問をしっかり演習していれば高得点が狙えます。
必須問題は難易度が低めで、過去問演習をしっかり行った受験生は高得点が取れた回でした。問36は作用機序として既出、薬物名としては初出題でしたが、作用機序の理解があれば対応できる内容でした。
理論問題も既出内容が多く正答しやすい印象で、初出題の薬物も散見されましたが(問156・159・166)、既出内容の理解があれば得点できるものがほとんどでした。用量-反応曲線のグラフ問題も出題されました。
実践問題は過去問ベースの内容が多い一方、作用機序を覚えるだけでは解けない問題も出題されました(問255)。使用する薬物の作用機序を選ぶ問題(問249・261)や副作用の発症機序を問う問題(問257・265)も特徴的でした。
1
過去問ベースの出題が中心——演習量が得点に直結 全区分を通じて既出内容が中心。過去問演習を積み上げた受験生ほど高得点が取れる構造になっている。他科目より特記事項は少ない分、演習量と定着度が勝負のカギ。
2
「作用機序の丸暗記」では解けない問題が増加 受容体の情報伝達と患者状況から判断する問題(問255)、副作用の発症機序を問う問題(問257・265)など、作用機序を「理解」していないと得点できない問題が増えている。
3
生物の知識との連携が重要 受容体・細胞内情報伝達・副作用の機序など、生物の内容と繋がる問題が出題。薬物の作用機序を生物の知識と結びつけて理解することで、初見の問題にも対応しやすくなる。
薬理は「確実な得点源」にできる科目です。他科目が難化する中でも安定して点数を稼げるよう、徹底的に仕上げましょう。
①
過去問は「疾患ごと」にまとめて整理する 薬物名を疾患別に一覧化して覚えると効率的。「高血圧の薬一覧」「糖尿病の薬一覧」のように整理することで、関連する薬物を横断的に比較しながら覚えられる。
②
作用機序は「薬物名→作用点→薬効」の流れで覚える 薬物名と効果を単純に紐付けるのではなく、「どの薬物→どの標的に作用→どんな薬効が出る」という流れで覚える。生物の情報伝達の知識と繋げると理解が深まりやすい。
③
薬物名は語尾・語幹のルールを活用する 薬物名には語尾や語幹にクラスを示すルールがある(例:〜ロール→β遮断薬、〜プリル→ACE阻害薬、〜サルタン→ARB)。このルールを把握しておくと、初出題の薬物名でも作用機序を推測しやすくなる。
④
病態・薬物治療と一緒に勉強する 薬理単独で覚えるより、病態・薬物治療の学習と並行して整理すると、疾患ごとに原因→症状→治療薬選択→薬物の作用機序や副作用という流れで網羅しやすい。疾患や治療薬との繋がりを意識して学習すると定着しやすくなる。
💡 薬理を得意科目にするための暗記のコツ
薬理の暗記で特に効果的なのが「ストーリーで覚える」方法です。例えば「β₁受容体を刺激→心拍数増加・心収縮力増大→血圧上昇」という流れを一本のストーリーとして覚えると、拮抗薬(β遮断薬)の効果や禁忌(心不全への慎重投与)まで芋づる式に整理できます。語尾のルールも活用し、初見の薬物でも「このクラスなら作用はこれ」と推測できる力をつけましょう。
薬理は難易度が低めで得点しやすい分、早めに仕上げて他の難しい科目に時間を使うのが理想的な戦略です。
〜8月末
疾患ごとに薬物を整理する。語尾・語幹のルールを把握しながら、「薬物名→作用点→薬効」の流れで覚える習慣をつける。生物の情報伝達の知識とも連動させる。知識は、問題を解いてアウトプットすることで定着するため、必ず過去問演習を並行して進めていく。
9~12月
過去問の弱点分野を重点復習。間違えた問題は「なぜ間違えたか」まで分析し、作用機序の理解が浅い部分を重点的に補強する。さらに、用量-反応曲線のグラフ問題など、計算・グラフ系の問題も演習する。病態・薬物治療と並行して整理することで、より深い理解を定着させる。
1月
111回国試の過去問を解く。直近の国試で初出題された薬物の作用機序が深掘りされたり、薬物に関連する問題が出題されるため、111回の過去問を細かく確認する。
直前期
頻出薬物の最終確認。知識の抜け漏れのチェック。受験した模擬試験を見直して新薬に関連する情報も確認しておく。
# 疾患別の薬物一覧
# 作用点→薬効の流れ
# 語尾・語幹ルールの活用
# 生物・病態・薬物治療との知識連動
# 初出題の薬物への対応
🚀 今すぐやってみよう
① 1つの疾患(例:高血圧)を選び、使用する薬物・作用点・薬効・副作用・禁忌を一覧にまとめてみる
② 知っている薬物の語尾・語幹(〜ロール・〜プリル・〜サルタンなど)をリストアップしてクラスと紐付ける
③ 過去問を1題解き、正解した問題でも「薬物名→作用点→薬効」の流れを声に出して説明してみる
薬理は努力が得点に直結する科目です。得意科目にして確実な得点源とし、第112回の合格を手繰り寄せましょう!