薬剤師国家試験、その勉強法は間違ってない?合格する「過去問」の賢い使い方5選 | メディセレメディア

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薬剤師国家試験、その勉強法は間違ってない?合格する「過去問」の賢い使い方5選

#勉強法#成績向上#薬剤師国家試験

薬剤師国家試験の勉強といえば、多くの受験生が膨大な量の「過去問」に取り組みます。しかし、多くの熱心な受験生が経験する、あの悔しい感覚をあなたも知っているかもしれません。「あれだけ過去問を解いたのに、本番の試験はまるで別物だった…」と感じる、あの感覚です。その原因は、解いた問題の量ではなく、その「使い方」にあるのです。

この記事では、薬剤師養成スクールMedisere創業者のわたくし児島惠美子が、薬剤師国家試験合格を掴むための過去問活用術を5つご紹介します。

ただ問題を解くだけの受動的な勉強法から脱却し、あなたの学習をより戦略的で効果的なものへと変革させましょう。

1. 過去問は「暗記」するな!出題者からの「メッセージ」を読み解け

現代の薬剤師国家試験は、単なる知識の暗記量を問う試験から、受験生に「考えさせる」ことを重視する試験へと進化しています。そのため、過去問と全く同じ問題が出題されることは稀で、ほとんどの問題には何らかの「アレンジ」が加えられます。ここで最も重要なのは、考え方を根本から変えることです。

過去問を単なる練習問題と捉えるのではなく、出題者からのコミュニケーションツールとして捉えましょう。

「ここの範囲が大切です。必ず知っておいてください。」こういうことがメッセージの中に込められているわけなんです。

この視点を持つことで、過去問演習は「答えを覚える」という受け身の作業から、「出題者が何を重要視し、どのような思考力を求めているのかを理解するという能動的な学びに変わるのです。

2. 「1問1知識」は非効率。最強の知識を作る「問題作成」思考

一つの問題から一つの知識しか得られないとしたら、それは非常に効率の悪い勉強法です。
優れた学習者は、一つの問題から複数の知識を能動的に引き出し、知識を立体的に構築しています。

例えば、過去問に「A + B = C」という関係性が示されていたとします。そこで思考を止めず、自ら新たな問いを立てるのです。

具体例で考えてみましょう。
過去問に「ACE阻害薬(A)は、アンジオテンシンⅡ(B)の産生を抑制し、血圧を降下させる(C)」とあったとします。

これを単に暗記するだけでは不十分です。ここで、

「では、C(血圧降下)からB(アンジオテンシンⅡ産生抑制)を引くと何が残るか?」
「A(ACE阻害薬)を使わずにC(血圧降下)を達成する他の方法は?(例:ARB)」
「このプロセスを逆転させて血圧を上げるには?」

といった問いを自ら立てるのです。

この「問題作成」思考は、脳内に柔軟なメンタルモデル(知識の網)を構築します。これにより、単なる暗記では太刀打ちできない「アレンジ」された問題にも対応できる、応用力の高い「最強の知識」が身につきます。

3. 最も危険な罠。「キーワード」だけで即答する勉強法の落とし穴

多くの受験生が陥りがちな、最も危険な勉強法があります。

それは、問題文中の特定の「キーワード」だけを見て、「この単語が出たら答えはこれだ」と即断してしまう癖です。

これは、まさに「考えさせる」ことを意図する出題者の「思う壺」です。
現代の国家試験では、キーワードだけで判断すると間違えるように巧みな罠が仕掛けられています。
焦りから問題文を最後まで読まずに解答し、失点するのは絶対に避けなければなりません。

正しいアプローチは、キーワードに印をつけつつも、必ず問題文を最後まで丁寧に読み通し、全体の文脈を理解した上で判断を下すという規律を徹底することです。
このシンプルな読解プロトコルを実践するだけで、出題者が仕掛ける最も一般的な罠から自分を守ることができます。

4. 試験当日に持っていくべきは参考書ではない。「苦手ノート」という最強の武器

試験当日、会場で分厚い参考書を何冊も広げている受験生の姿をよく見かけます。
しかし、極度の緊張状態の中で、膨大な情報から必要な知識を探し出すのは至難の業です。

そこで、勉強を開始した初期段階から、試験当日のための「苦手ノート」を作成することを強く推奨します。
このノートは、あなただけの弱点を克服するためにカスタマイズされた、最強の武器となります。

記録すべきは、自分が何度も間違えてしまう問題の知識です。

重要なのは、その間違った記述を、正しい文章に書き直して記録することです。

(例)

  • 間違いの記述: アロステリック阻害薬は、酵素の活性部位に結合する。
  • ノートに書く正しい記述: アロステリック阻害薬は、酵素の活性部位以外の部位に結合し、酵素の立体構造を変化させる。

このノートは、試験直前の限られた時間で、自分の弱点だけを冷静かつ集中的に最終確認するための究極のツールです。

周りの受験生が騒がしくても、「耳をダンボにするのではなく、耳を閉じて」自分のノートだけに集中しましょう。
ノートが分厚くなってきたら、科目ごとに分けて持ち運ぶと、休憩時間中の確認もスムーズです。

5. 正解した問題は「削除」せよ。学習効率を最大化する反復戦略

5年分、10年分といった大量の過去問を、すべて同じように何度も解き直すのは非効率です。
学習効率を最大化するためには、あなたの限られた時間とエネルギーを、最もリターンの高い領域に集中投下する戦略が必要です。

そのための強力な手法が「削除法」です。

  1. まず、過去問を一通り解きます。
  2. 一度で完璧に正解できた問題は、あなたの知識が定着している証拠です。その問題は「削除」し、もう二度と見直さないと覚悟を決めましょう。
  3. 復習は、間違えた問題だけに絞って、完璧に理解できるまで何度も繰り返します。

この戦略は、膨大な問題群をふるいにかけ、あなたの学習対象を「自分だけの弱点リスト」へと自動的に絞り込んでくれます。

そして、ここからが最も重要です。

このプロセスで最後まで残った「間違えた問題」こそが、セクション4で解説した「苦手ノート」を構築するための、最高の原材料なのです。

この削除と記録のサイクルを回すことで、弱点を特定し、集中的に克服する、極めて効率的な学習システムが完成します。

まとめ

薬剤師国家試験の合格は、がむしゃらに勉強時間を増やすことだけで達成されるものではありません。過去問との向き合い方を見直し、より賢く、より戦略的に学習を進めることが成功への鍵となります。単なる暗記作業から脱却し、深い理解に基づいた戦略的な準備を始めましょう。

今日から、あなたの過去問との向き合い方はどう変わりますか?

この記事の著者

児島惠美子

株式会社Medisere・MediCaree・メディセレ薬局創業者・代表取締役社長
NPO法人医療心理学協会理事長
一般社団法人患者塾協会理事長
神戸薬科大学卒業
武庫川女子大学大学院薬学修士号取得
名古屋商科大学大学院経営学修士号(MBA)取得
ワシントン州立大学薬学部研修修了(2008年)
認定薬剤師
内閣府認証心理カウンセラー
認定スポーツファーマシスト
経営メッセージ
「自身も薬剤師国家試験に一度失敗した経験から、同じ思いをする人を減らし、薬学部の勉強を面白いと思えるような教育を提供したい。国家試験に落ちた時の居場所を創りたいとの思いでメディセレを創設しました。絶対的プラス思考で、どんな困難もプラスに捉え、社会で活躍する薬剤師育成を支援してきたいと思っています。」

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