薬剤師国家試験は独学で合格できる?予備校講師が本音で解説

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薬剤師国家試験は独学で合格できる?

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予備校講師が「独学でいける人・厳しい人」を本音で解説

2026年3月8日 | メディセレメディア編集部 | 読了目安:8分

「薬剤師国家試験、予備校なしでも受かるのか?」
これは、多くの受験生が一度は考えることだと思います。

学費はできれば抑えたい。
でも、独学で落ちて1年伸びるのも怖い。
既卒で再挑戦するなら、なおさら迷うはずです。

予備校の記事で「独学で合格する方法」を書くのは、少し矛盾しているかもしれません。
それでも私たちメディセレがこのテーマを書くのは、全員に予備校が必要だとは考えていないからです。

独学で合格できる人はいます。
一方で、独学ではかなり厳しい人もいます。
大切なのは、根性論ではなく、自分がどちらのタイプかを見極めることです。

なお、厚生労働省が公表している直近3回の薬剤師国家試験結果では、全体合格率は第108回69.00%、第109回68.43%、第110回68.85%で推移しています。
新卒合格率は第108回84.86%、第109回84.36%、第110回84.96%です。
つまり、全体で見るよりも、新卒か既卒かで見た方が実態に近い、ということです。

今回は、予備校講師の立場から、
独学で合格できる人の特徴
独学が厳しい人の特徴

そして、予備校を使うなら何を基準に選ぶべきかを、できるだけ率直にお伝えします。


1. 独学で合格できる人の5条件

独学で受かる人には、いくつか共通点があります。
全部そろっていなくても構いませんが、当てはまる数が多いほど独学適性は高いです。

条件1:直近の国試で200点前後以上を取れている

合格基準は相対評価なので毎年変動しますが、200点前後を取れている人は、すでに土台があります。
このタイプは、基礎をゼロから作り直すより、失点の原因を減らしていく勉強が中心になります。

逆に、180点未満の場合は、そもそも基礎理解の再構築が必要です。
180〜200点でも、「知っているのに解けない」「理解がつながっていない」というケースが多く、独学だけで修正するのは簡単ではありません。

条件2:自分の弱点を具体的に言える

「薬理が苦手」では、まだ弱点分析としては粗いです。
「自律神経系の受容体は曖昧」「病態は分かるが薬物治療につなげられない」
ここまで具体化できる人は、独学でも修正しやすいです。

独学で伸びる人は、科目名ではなく、どこで失点しているかの中身を見ています。

条件3:長期間、自分で勉強を回した経験がある

独学の最大の敵は、知識不足だけではありません。
続かないことです。

1日8時間前後の学習を、数日ではなく、数か月単位で継続した経験がある人は、独学に向いています。
逆に、計画を立てても3日で崩れる人は、意志が弱いのではなく、仕組みがないだけです。

条件4:質問できる相手がいる

独学で怖いのは、「分からない」が放置されることです。
しかも本当に厄介なのは、「分からないことに自分で気づけない」ケースです。

大学の先生、薬剤師の先輩、勉強仲間、卒業生。
誰でもいいので、疑問をぶつけられる相手がいる人は、独学でも大崩れしにくくなります。

条件5:初回受験、または基礎がまだ新鮮に残っている

新卒は、大学の講義や卒業試験対策がまだ土台として残っています。
この土台があると、独学の上積みは効きやすいです。

一方で既卒は、一度うまくいかなかった勉強法を、自分で修正しなければいけません。
ここに客観的なフィードバックがないと、同じ失敗を繰り返しやすくなります。


2. 独学合格のための具体的な学習法

独学で進めるなら、やることはシンプルです。
ただし、広く浅くではなく、絞って深くが基本です。

Step1:まずは過去問分析から始める

最初の1週間は、勉強するより分析です。
直近3年分の過去問を解き、科目別・領域別に正答率を出してください。

大事なのは、全体点を見ることではありません。
どこで落としているのかを、できるだけ細かく見ることです。

Step2:弱点科目の基礎を立て直す

正答率が低い科目は、問題演習より先に基礎理解が必要です。
この段階では、暗記量を増やすより、「なぜそうなるか」を理解することに時間を使ってください。

薬理なら作用機序、病態なら病気の流れ、薬剤なら製剤の理屈。
メカニズムがつながると、問題の見え方が変わります。

Step3:問題演習は“量”より“再現性”

問題集を何冊やったかより、同じミスを繰り返さないことの方が大事です。

おすすめは「間違えた問題だけを残すノート」または「なぜ間違えたかを書くメモ」を作ることです。
答えだけでなく、
どこで判断を誤ったか
次に何を見れば解けるか
まで残すと、得点につながります。

Step4:模試で現在地を確認する

独学の弱点は、自分の立ち位置が見えにくいことです。
模試は知識確認というより、現在地確認のために受けるものです。

独学で進めるなら、模試だけは必ず受けてください。
メディセレでも全国統一模試を実施しており、学習のズレを確認する材料として有効です。

Step5:直前期は広げない

直前になると不安で新しい教材に手を出したくなります。
でも、これは失敗しやすいです。

最後の1か月は、新しい知識を増やすより、今までやってきたことの精度を上げる時期です。
広げるより、固める。
この意識が、合格ラインでは効きます。


3. 独学が厳しい人の特徴

ここからは、講師として率直にお伝えします。
独学が厳しい人には、かなりはっきりした傾向があります。

特徴1:前回の国試で150点以下だった

この点数帯は、応用不足というより、基礎理解の不足が疑われます。
この状態で独学を続けると、

分からない

覚える

忘れる

また覚える

というループに入りやすくなります。

特徴2:同じ問題を何度も間違える

これは、暗記で解いているサインです。
少し問われ方が変わるだけで崩れるなら、知識のつながりが弱い可能性があります。

特徴3:計画が続かない

計画を立てても数日で崩れる。
これは珍しいことではありません。

ただ、独学ではその崩れを立て直す外力がありません。
このタイプは、やる気の問題ではなく、環境の問題です。

特徴4:孤独に弱い

国試勉強は長期戦です。
周りが働き始める中で、自分だけ勉強を続けることは、思った以上に負荷があります。

一人だと不安が増える人、誰かと話すことで切り替えられる人は、環境の力を借りた方が強いです。

特徴5:質問を後回しにしてしまう

「あとで調べよう」が積み重なるタイプの人は、独学では危険です。
小さな疑問の放置が、後半で一気に失点につながります。


4. 「予備校は高い」は本当か

予備校の学費は、決して安くありません。
「できれば独学で済ませたい」と考えるのは自然です。

ただ、一度冷静に計算してみてください。

厚生労働省の令和6年賃金構造基本統計調査によると、薬剤師の平均年収は約600万円です(企業規模10人以上)。
新卒1年目でも、初年度年収はおおよそ350万〜400万円が相場です。

国試に落ちて合格が1年遅れるということは、この1年分の収入がまるごと消えるということです。
働いていれば得られたはずの収入(これを「逸失利益」と言います)に加え、もう1年分の生活費も必要になります。
実家暮らしだとしても、交通費・教材費・受験料・食費など、年間で少なくとも100万円前後はかかるでしょう。

つまり、不合格で1年遅れた場合の「見えないコスト」は、控えめに見積もっても450万〜500万円になります。

予備校の学費が仮に100万円前後だとして、それによって合格を1年早められるなら、差し引きで350万〜400万円のプラスです。

また、不合格で1年遅れると、失うのは学費差額だけではありません

・薬剤師として働き始める時期が1年遅れる。
・臨床経験のスタートが1年遅れる。
・再受験のための生活費や教材費もかかる。
・精神的な負担も小さくありません。

つまり、比較すべきなのは、
「予備校の学費」だけではなく、「独学で失敗した場合の1年の重さ」です。

もちろん、予備校に通えば必ず受かるとは言いません。
でも、独学のリスクが高い人にとって、予備校は“出費”ではなく、“失敗確率を下げるための投資”として考えるべきです。


5. 判断チェックリスト:あなたはどっち?

次の項目を、できるだけ正直にチェックしてください。

  • 直近の国試で200点前後以上ある
  • 苦手科目と苦手領域を具体的に言える
  • 1日8時間前後の学習を継続した経験がある
  • 質問できる相手がいる
  • 初回受験、または基礎がまだ残っている
  • 学習計画を自分で立てて回せる
  • モチベーションを自分で管理できる

判定の目安

✅5〜7個 ⭕️
独学でも十分勝負できます。
ただし、模試で現在地は定期的に確認してください。

✅3〜4個 
独学でも不可能ではありませんが、どこかで外部サポートを入れた方が安全です。
模試、ガイダンス、単発相談などを使いながら進めるのがおすすめです。

✅0〜2個 ❌
独学はかなり険しいです。
勉強量の問題ではなく、学習の組み立てそのものを変える必要があります。


6. 予備校を「使い倒す」ための選び方

ここが一番大事です。

予備校を選ぶとき、多くの人は
・「有名かどうか」
・「授業が分かりやすそうか」
・「費用が安いか」
で見てしまいます。

でも、本当に見るべきなのはそこではありません。
授業を聞いたあとに、自分で解ける状態まで持っていける仕組みがあるかどうかです。

メディセレが大切にしているのも、まさにこの点です。

1. 講義だけで終わらず、アウトプットまで設計されているか

知識は、聞いただけでは定着しません
「分かったつもり」で止まるから、模試や本番で崩れます。

メディセレ式の新カリキュラムでは、
午前に60分×4コマで講義を行い、
午後はデイリーテスト①2.5時間の個別学習デイリーテスト②
までを1日の流れに組み込んでいます。

つまり、講義のあとに「理解できたか」「解けるようになったか」まで、その日のうちに確認する設計です。
従来型の“長時間講義でインプット過多、アウトプットは個人任せ”とは一線を画しています。

2. 全員一律ではなく、その人に必要な勉強が提示されるか

同じクラスにいても、つまずいている場所は人によって違います。
本当に必要なのは、「全員同じ勉強」ではなく、「今の自分に必要な勉強」です。

メディセレでは、デイリーテストや実力テストの結果をもとに、一人ひとりに合った専用学習プランを提案し、必要に応じて補講や口頭試問でその日の内容をその日のうちに仕上げる設計になっています。

さらに、入校時、長期休暇前、模試後には全員面談があり、必要な学生には追加面談も行われます。

つまり、ズレたら修正する仕組みが最初から入っています

3. 質問しやすさが“雰囲気”ではなく“仕組み”になっているか

「質問できます」と言う予備校は多いです。
でも、本当に大事なのは、質問しやすさが仕組みになっているかどうかです。

メディセレでは、午後の個別学習時間に講師が在中し、気になったことをその場で質問できます。
「いつでも、どこでも、何度でも質問し放題」「順番待ちはほとんどなし」「時間制限もなし」です。Zoom受講生もメタバースで質問や補講を受けられ全コースに見逃し配信が付いています。
通学・Zoomのどれを選んでも、孤立しにくい設計です。

4. 自分の現在地に合ったスタート地点があるか

良い予備校でも、スタート地点が合わなければ伸びにくいです。

メディセレには、基礎から応用まで時間をかけて進める1年コースと、問題演習中心に約半年で合格を目指す半年コースがあります。

1年コースは全201日、半年コースは全116日で、どちらも講義60分×4コマに自己学習時間150分を組み込んだ設計です。
さらに、全コースに見逃し配信があり、動画受講も可能です。

5. 予備校は「通う場所」ではなく「合格まで管理してくれる場所」であるべき

講義を聞くだけなら、今は動画でもできます。
でも、

  • 理解できたかを確認する仕組み
  • 分からなかったときに埋める仕組み
  • 一人ひとりに合わせて進める仕組み
  • 質問しやすい仕組み

ここまでそろうと、予備校は「授業を受ける場所」ではなく、合格までのルートを管理してくれる場所になります。

メディセレの差別化ポイントは、ここにあります。
講義のうまさだけではなく、理解・定着・応用・質問・個別フォローまで、一体で設計されていることです。


7. よくある質問

Q1. 既卒でも独学で合格できますか?

可能性はあります。
ただし、新卒より難易度は上がります。直近3回でも、新卒合格率は84%台で推移している一方、全体合格率は68〜69%台で、差があるからです。
既卒の方は、学習量よりも「学習法を修正できるか」が重要です。

Q2. 予備校はいつから通うのがいいですか?

基礎からやり直したいまたは確実年後合格したいなら早めある程度基礎があるなら演習中心の時期からでもよいです。
メディセレでも、1年コースと半年コースの両方が用意されています。

Q3. 予備校に通わず、模試だけ受けるのはありですか?

ありです。
独学で進めるなら、模試は「受けるかどうか」ではなく「必須」と考えた方がよいです。
現在地の確認なしに独学を続けるのは危険です。


最後に

独学で行ける人は、独学でいいと思います。
無理に予備校に来る必要はありません。

でも、
・一人だと崩れやすい
・何をやればいいか分からなくなる
・質問をため込みやすい
・理解したつもりで止まりやすい

このどれかに当てはまるなら、環境を使う価値は大きいです。

予備校選びで比べるべきなのは、知名度でも、宣伝の派手さでもありません。

自分が、本当に解けるようになる仕組みがあるかどうか。

その視点で見たとき、メディセレは、

午前の講義、午後の個別学習、2回のデイリーテスト、専用学習プラン、補講、面談、質問環境までを一体で設計し、合格までを支える仕組み

を整えています。

独学か、予備校か。

大事なのは、あなたに合った方法で、合格までの距離を最短にすることです。

そして、合格への最短距離は、あなたに合った正しい環境に身を置き続けることです。


ここまでご覧いただき、ありがとうございます。

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