第111回薬剤師国家試験:当日行動シミュレーション・完全攻略ガイド
1. 国家試験当日の「心構え」と本ガイドの目的
薬剤師を目指し、たゆまぬ努力を続けてきた受験生の皆さん、メディセレしゃっちょうの児島惠美子からの最後の「作戦指示」を送ります。
第111回薬剤師国家試験は、令和8年2月21日(土)・22日(日)に実施されます。
この2日間は、単なる知識の確認ではなく、精神力、体力、そして「試験の厳格なルールを守り抜くプロ意識」が問われる場です。
本ガイドは、当日朝の8時50分というデッドラインから試験終了の瞬間まで、皆さんが迷いなく動けるよう、現場の解像度を極限まで高めた行動指針です。
ルールを完璧に把握することは、不要な不安を排除し、実力を100%発揮するための最強の武器となります。
まずは、あなたの「装備品」の最終確認から始めましょう。
2. 忘れ物厳禁!試験会場に持ち込む「武器」のチェックリスト
試験会場では、机上に置けるものとカバンにしまうべきものが厳格に区別されます。
チェック漏れを未然に防ぎ、スムーズに試験を開始できるよう、以下のチェックリストを当日の朝、再度確認してください。
【リスト1】試験中に「机上に置けるもの」
- [ ] 受験票(裏面の心得も熟読しておくこと)
- [ ] HBの鉛筆・シャープペンシル:マークシート読取精度のため。※1
- [ ] プラスチック消しゴム:砂消しゴムは不可。
- [ ] 鉛筆削り(手動のもの)
- [ ] 腕時計:通信・電卓・メモ機能がないもの。※2
- [ ] 定規:直定規のみ可(三角定規、分度器付き、コンパスは厳禁)。
- [ ] 眼鏡:スマートグラス等の通信機能付きは不可。
【リスト2】「カバンに必須の持ち物」
- [ ] 昼食・飲み物:会場内の食堂・売店は営業しません。
- [ ] ゴミ袋:会場内にゴミ箱は設置されません。
- [ ] 着脱しやすい上着:換気対策としてカーディガンやベストを推奨。※3
- [ ] マスク:体調管理および試験会場でのエチケット。
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【疑問:なぜ「HB指定」と「腕時計の置き方」が重要なのか?】
- ※1 HB指定の理由: 薬剤師国家試験は機械で採点されます。Hなどの硬い芯は紙に溝を作ってしまい、消しても読み取りエラーの原因になります。逆にB以上の柔らかい芯は汚れ(スレ)を誘発します。確実にスコアを反映させるため「HB」を厳守してください。
- ※2 腕時計のルール: 腕時計は「腕に巻かず、机の上に置く」のが鉄則です。不正防止のための措置ですが、腕に巻いたままだと試験監督官から注意を受け、集中を乱す原因になります。
- ※3 換気と服装: 不正行為防止のため、ひざ掛けの使用は原則禁止(事前申し出が必要)です。試験中は換気のため窓が開放されるため、ひざ掛けに頼らず「重ね着」で体温調節をしてください。
3. 魔の「8時50分」:集合から試験開始までの厳格なシミュレーション
試験会場に到着した瞬間、いえ、到着する前から、あなたの試験はすでに始まっています。
- 「8時50分」は絶対防衛線
両日とも、この時刻が集合時間です。遅刻者は原則として受験が認められません。 公共交通機関の遅延を見越し、1時間前には最寄り駅に到着する計画を立ててください。 - 会場入り口の罠に注意
各会場、入場ゲートが指定されています。- 北海道科学大学: 正門・南門より入場
- 大和大学: 正門より入場
- 徳島文理大学: 南門より入場 など、お手元の受験票と会場地図で「どの門から入るべきか」を必ず確認してください。
- 掲示板チェックの徹底
会場内に設置された掲示板で、自分の受験番号に対応する「試験室」を必ず確認してください。試験室を間違えると、他の教室では受験できません。
4. 2日間のタイムスケジュール:時系列攻略マップ
2日間で合計345問。集中力のリズムを維持するためのアドバイスを添えました。
第1日:理論とスピードの戦い
- 09:30 – 11:00:必須問題試験
- アドバイス: 全範囲の基礎。悩む時間は最小限に。リズムを作って午後に繋げます。
- 12:30 – 15:00:薬学理論問題 I (物理・化学・生物、衛生、法規)
- 15:50 – 17:45:薬学理論問題 II (薬理、薬剤、病態)
- 注意: 初日の終了は17:45です。
第2日:実践と持久力の戦い
- 09:30 – 11:35:薬学実践問題 I (物理・化学・生物、衛生、実務)
- 13:00 – 14:40:薬学実践問題 II (薬理、薬剤、実務)
- 15:30 – 18:00:薬学実践問題 III (病態、法規、実務)
- アドバイス: 150分の最長戦。 実務との複合問題で思考力が削られる時間帯です。
- 【リフレッシュ戦略】 第2日午後の休憩時間には、糖分を補給し、脳を再起動させてください。終了は18:00。最後まで椅子に噛り付く執念が合格を引き寄せます。
5. 現場の鉄則:環境調整と罰則の理解
会場はあなたの勉強机とは違います。以下のルールを「当たり前」として受け入れてください。
- 食事とゴミのセルフマネジメント
試験室での飲食は休憩時間のみ許可されます。持参した昼食のゴミは、必ず用意したゴミ袋に入れて持ち帰ってください。会場を汚す行為は厳禁です。 - スマホ・スマート機器の封印
スマートフォン、スマートウォッチ、スマートグラスは一切使用不可です。電源を切り、カバンの奥深くにしまってください。
【注意喚起:監督員の指示は絶対】
受験者はすべて試験監督員の指示に従わなければなりません。指示に従わない場合、あるいは不正行為が確認された場合には、受験の中止・無効、さらには今後の受験を一定期間認めない等の厳しい処分が下されます。
6. 試験終了から合格発表へ:未来へのロードマップ
すべての試験を終えた後、あなたが歩むべき道筋です。
- 試験問題の持ち帰り 試験問題は持ち帰りが認められています。自己採点の貴重な資料となりますので、忘れずに持ち帰ってください。
合格発表:令和8年3月25日(水)午後2時
厚生労働省ホームページにて、受験地と受験番号が掲載されます。正答肢も同時刻に公開されますが、アクセス集中により数分程度の誤差が生じる場合があります。
- 合否照会のルール
電話による合否照会には一切応じてもらえません。ネット掲示はあくまで速報であり、最終的な確認は郵送される「合格証書兼成績通知書」で行ってください。 - 未着時の対応
合格発表から2週間経過しても書類が届かない場合は、郵便局に確認の上、必ず受験者本人が厚生労働省へ電話で問い合わせてください。
おわりに:メディセレからのエール
国家試験は「準備」が8割です。知識の詰め込みはもう十分。
あとは、このガイドにあるルールとスケジュールを脳内シミュレーションし、「当日の自分」を完璧にコントロールするだけです。
これまで積み上げてきた時間は嘘をつきません。
冷静に、かつ執念深く、一問一問に向き合ってきてください。
3月25日、あなたの番号が画面に輝くことを確信しています。
胸を張って、会場へ向かってください。行ってらっしゃい!
