【第111回薬剤師国家試験】受験票には書かれていない?合格を引き寄せる「意外な落とし穴」と鉄則5選
1. 運命の2日間を左右するのは「準備」です
薬剤師国家試験に向けて、皆さんは日々膨大な知識を頭に詰め込んでいることでしょう。しかし、令和8年2月21日・22日の2日間にわたる本番において、実力を100%発揮するために必要なのは学力だけではありません。
実は、当日の「試験ルールへの適応」こそが合否を分ける大きな要因となります。厚生労働省が発行する「受験者留意事項」には、試験内容そのものよりも厳格に守らなければならない独自のルールが記されています。これらを見落とし、当日パニックに陥ることは「取り返しのつかない事態」を招きかねません。
第111回受験生が特に見落としがちで、かつ現場でのインパクトが強いポイントを、メディセレが厳選しました。
知識の武装は十分でも、当日の「想定外」に足をすくわれないための鉄則を伝授します。
2. 【鉄則1】「ひざ掛け」は原則禁止!寒さ対策は「身にまとう衣類」で完結させる
2月の厳しい寒さの中で行われる試験ですが、試験室内での防寒対策には非常に厳しい制限があります。多くの受験生が「当たり前」に持ち込めると思っている「ひざ掛け」は、原則として使用が認められません。
試験中のひざ掛けの使用は不正行為防止等のため禁止する。ただし、事前の申出により特別に許可された場合にはこの限りではない。
この一文が示す通り、ひざ掛けはカンニングなどの不正行為を防止する観点から厳格に制限されています。北海道などの寒冷地で受験する場合でも、このルールに例外はありません。事前の申し出をしていない限り、当日その場で使用を願い出ても認められないリスクが極めて高いのです。
「足元が冷えて集中できない」という事態を防ぐため、厚手の靴下やインナーなど、衣類そのもので調整する準備を徹底してください。
3. 【鉄則2】「換気」という名の試練!2月の窓開放に耐えうる「前開き」スタイル
さらに受験生を追い詰めるのが、試験室の「換気」に関する指示です。
試験当日、試験室の換気のため窓の開放等を行う時間帯があるため、暖かい服装等とすること。
真冬の2月に窓を開放するという事実は、想像以上に体温を奪います。暖房が効いている時間帯と、外気が入る時間帯では、室温に激しい寒暖差が生じます。
ここでメディセレが推奨するのは、単なる厚着ではなく「着脱の容易さ」です。プルオーバーのセーターなどは、脱ぐ際に周囲の邪魔になり、またフード付きの服などは不正を疑われるリスクもゼロではありません。音を立てずに素早く温度調節ができる、カーディガンやジップアップパーカーなどの「前開き(フロントオープン)」スタイルの重ね着を強くお勧めします。
4. 【鉄則3】時計の「持ち込み制限」を熟知せよ!腕にはめず、机に置くのがルール
時間配分が命の国家試験において、時計の扱いは極めて特殊かつ厳格です。以下のルールを一つでも破れば、不正行為とみなされる可能性があります。
まず、持ち込み可能なのは「腕時計」のみです。
- 置時計(机の上に自立するタイプ)は一切不可。
- スマートウォッチや通信・メモ機能付き時計は厳禁。
- コンパスの使用も認められません。(定規は三角定規・分度器付きを除き使用可)
そして、最も戸惑うのが以下の運用ルールです。
腕時計は腕にはめずに机の上に置くこと。
不正の余地をなくし公平性を保つためのルールですが、慣れないと時間確認がしづらいものです。
メディセレからのアドバイスとして、バンドが硬く自立してしまうタイプよりも、机の上で安定する「メタルバンド以外の、平置きできる腕時計」を選ぶのが得策です。
今すぐ「時計を机に置いて解く」練習を始めてください。
5. 【鉄則4】「ゴミはすべて持ち帰る」!プロとして試されるマナーと地域への配慮
試験会場はあくまで借用している施設であり、ゴミ箱は一切設置されません。
ゴミ箱は設置しないため、ゴミは各自必ず持ち帰ること。
昼食の容器やペットボトルなど、試験に集中しているとつい置き去りにしたくなるかもしれませんが、これらを持ち帰るまでが試験です。
また、特に福岡会場(第一薬科大学)では、以下のような厳しい警告が出されています。
マイクロバスでの来場が近隣クレームとなっております。バスでの来場はお控えください。
こうした行為は、翌年以降の試験会場確保を困難にし、後輩たちの未来を奪う行為です。
将来、法規や制度を遵守して劇薬や麻薬を扱うプロの薬剤師を目指す者として、良識ある行動が求められています。
6. 【鉄則5】「会場・ゲート間違い」は即終了!指定の入口を守って
都市部で受験する際に最も恐ろしいのが会場の取り違えです。特に以下の大学は、複数のキャンパスがあり、名称が酷似しているため要注意です。毎年、必ずいます(汗)
今年は特に遅刻を原則認めないと書いてありますので、絶対に時間を守ってください!
- 東京工科大学 蒲田キャンパス(八王子キャンパスと間違えないこと)
- 帝京平成大学 中野キャンパス(池袋キャンパスと間違えないこと)
- 実践女子大学 渋谷キャンパス
- 立教大学 池袋キャンパス
さらに、広大な大学敷地内で「どの入口から入るか」も指定されています。
指定外の会場での受験は一切認められず、試験室の間違いも許されません。
以下の指定ゲートを事前に地図で叩き込んでおきましょう。
※万が一間違った時は、タクシーで行きましょう!タクシーアプリをインストール!そして、早め早めに出よう。
- 北海道科学大学:「正門」または「南門」より入場。
- 東京工科大学(蒲田):「3号館正面入口」より入場。
- 立教大学(池袋):「正門」より入場。
- 第一薬科大学(福岡):「東門」より入場。※マイクロバス厳禁。
- 徳島文理大学:「南門」より入場。
- 名城大学(天白):「正門」より入場。
- 大和大学(吹田):「正門」より入場。
- 大阪商業大学:「正門」より入場。
- 北陸大学(太陽が丘):「正門」より入場。
- 安田女子大学:「正門・エスカレーター」より入場。
7. プロフェッショナルへの第一歩はルールへの敬意から
全ての戦いを終えた後、合格発表は
令和8年3月25日午後2時
に厚生労働省のホームページで行われます。
薬剤師国家試験の厳格なルールは、一見すると受験生を縛る不自由なものに思えるかもしれません。しかし、正確な実務を遂行し、社会的な信頼を背負う薬剤師にとって、これらの規定を遵守することは「実務の予行演習」そのものです。
ルールを守れない者に、人命に関わる薬を扱う資格はありません。
あなたは、知識を蓄えるだけでなく、当日のあらゆる「想定外」をコントロールする準備ができていますか?
万全の態勢で、運命の2日間を勝ち抜いてください。

